第11回神奈川NIEミーティングが4月15日、横浜市中区のNIE全国センターでNIE実践教師、新聞関係者等15人が集まり、高木まさき・横浜国大教授(県NIE推進協議会会長)の司会で開かれた。今年度最初のミーティングは、東日本大震災直後ということで、赤池幹氏(日本新聞協会・NIEコーディネーター)による各社震災報道の分析を聞く機会とした。
赤池氏分析要旨 今回の大震災では、各新聞1面に2段高・横見出し(べた黒・白抜き、ハチマキ見出し)がほぼ1週間続いたことが印象的である。それだけ大変な災害であることを新聞は伝えているし、現実に歴史的な災害である。
12日=テレビ面が中面に行き、しかも空白が多くある。広告の無い紙面。ページ数の減少。という異例の事態。大事件大事故の見出しは普通一致するが、今回はバラバラである。つまり、この震災をどう捉えるかが各紙違ったのである。東北で、東日本で、西日本で・・・地域によって異なる。福島原発を1面に取り上げたかで、原発事故への各社の価値判断が見える。整理部の判断は編集・取材部門のアピール度で左右される。
12日夕刊=各社バラバラの見出しに各社の混乱が見える。この時点で犠牲者数(死者数)を出す判断はどうであったか。今となっては、数字は意味がないと言える。
13日=足並みが揃ってくる。被災地から原発にシフトしてくる。原発により、被災地取材ができなくなる。だれを信用したらよいか。アメリカの方が情報を得ているということもある。テレビはその日その日のことを伝えるが、それは疑心暗鬼を生む結果ともなった。河北新報はシステムダウンしても新聞発行し、避難所に配った。新聞社は号数を途切れさせないこと、つまり歴史に拘泥する。
多くの人が元の場所に戻りたいと言っている。困っている人に私たちができることを話し合うことが大切である。阪神淡路大震災でこう教えた、ということが今生かされるのではないか。風評被害や埋立地の液状化、教科書題材の検討など、今回の震災の影響・課題は大きい。実際これからのことがよく分かっていない。6月末をめどに『震災報道をどう授業するか』というガイドブックを作成し、7月に行われる青森での全国大会へもっていきたいと考えている。
今回は、現時点での震災報道分析を聞く機会を得たが、今後も震災報道が継続していくことも考えると、「震災報道をどのように授業するか」が今年度の課題となることが予想される。今後、取り組みを報告しあうことを一同確認した。
次回のミーティングは6月17日(金)午後6時半からNIE全国センターで。NIEに関心をもたれた先生方もお気軽に参加を!