家族や友人と一緒に新聞を読み、感想や意見などを書いて応募する第2回「いっしょに読もう!新聞コンクール」(日本新聞協会主催)の表彰式が26日、横浜市中区日本大通の日本新聞博物館で開かれた。受賞者らは「地域とともに歩みたい新聞人の気持ちを、若々しい感性で切り取ってくれた」と称えられていた。
表彰されたのは、最優秀賞・小学生部門の佐藤丞さん(新潟市立女池小学校4年)、同・中学生部門の永野綺咲さん(仙台市立折立中学校3年)、同・高校生部門の内田絢子さん(東京女子学園高校2年)の3人。それに審査員特別賞の種市昇悟さん(岩手県洋野町立種市中学校1年)。
今年のコンクールには、全国や海外から昨年の倍を超す計2万3298点(小学生4070点、中学生1万1770点、高校生7458点)の応募があった。表彰式で賞状や記念盾が贈られ、影山清四郎審査委員長が「今年は震災やそれを契機に起きたことについての作品が多かった。家族や地域の絆、日本が抱えている問題ついて自分のこととして考えてくれた」と講評。執筆記者との対話も行われ、「言いたかったことを読み取ってくれた。記者冥利に尽きる」と褒められていた。4人は新聞博物館や神奈川新聞社を見学し、新聞についての理解を深めた。
佐藤さんの作品は、読売新聞の記事「節電 暗い街に星輝く」(8月10日付)が題材。宮城県で被災した祖父が停電で真っ暗な中、「不安な気持ちで空を見上げたら満天の星空だった」と話してくれ、「これからはもっと節電して、いつかおじいちゃんとお母さんが見た満天の星空が見られる日本になってくれることを願ってます」とした。素直さに審査員は心を打たれ、受信力や表現の高さ、考察力などが評価された。
永野さんの作品は、河北新報の記事「食料配給 見直し苦慮」(8月4日付)から。震災で家が崩壊し、受験生などの兄弟と暮らす永野さんは「自立が健全なのは分かっています。でも、もっと心を寄せて支援しなければ沿岸部の被災者は希望を見出す事が出来ないと思います」とまとめた。家族の現状と未来を他の被災者と重ね合わせる想像力の豊かさや、記事を読み込んだうえでの優れた意見が評価された。
内田さんの作品は、朝日新聞の記事「15歳未満初の脳死移植 コーディネーター明かす」(4月24日付)から。記事の「手術の成功を祈り家族全員で祈った折り鶴」は、「少年を亡くした『悲しみ』と、少年が新たに別の人の中で生き続けるという『希望』の象徴なのだ」と読み込んだ。さらにドナーカードに興味を持ち、日本臓器移植ネットワークに問い合わせるなどした。問題意識と考察の深さなどが評価された。
種市さんの作品は、毎日新聞の記事「3・11それから ドキュメントにっぽんの絆 父とも家とも別れ」(9月4日付)から。岩手県で父親を亡くし、家も失い再出発する家族の絆を取り上げた記事に感動し、人は大切なものを失っても、また絆を見いだし、出発することができると記事を読み深めたことなどが評価された。









