第17回神奈川NIEミーティングを開催

2012年4月22日

第17回神奈川NIEミーティングが20日、横浜市中区のNIE全国センター(日本新聞博物館3階)で開かれ、NIE実践教師やNIEアドバイザー、新聞関係者など16人が参加した。前日本新聞協会NIEコーディネーターの赤池幹氏と県NIE推進協議会の影山清四郎顧問の司会で、横須賀学院高校の下村厚子先生の実践報告などが行われた。

赤池氏の提案で、新聞各社から提供された同日の新聞を使い、参加者が「きょうの新聞、私ならこの記事を授業でこう使う」を発表。「『核燃料処理7兆円』の記事を基に原発のコストや二酸化炭素の排出量などについて考えてほしい」「『暴力団排除』についての社説を使って話し合いをさせたい。新学期が始まって間もないので、話し合いをすることが重要。身近な話題で、記事も長くない」「新聞記事の中で立場を変えてみる。視点の移動をしてもらって」「育毛剤の全面広告を使い、髪の毛って大事なの。そもそも何なのかを考えさせたい。そんなくだらないことから人間の本質に迫れるのではないか」などが出された。

 

横須賀学院高校の下村先生は、生徒が新聞記事を選んで、自分が考えたことや皆に伝えたいことを発表する授業を行った。それを聞いた他の生徒たちが糊付き付箋に自分の意見を書いてもらい、集めてプリントに貼って配布。1年間で生徒の視野が広がってきたことや今後の課題などを報告した。間に横浜市立霧が丘小中学校の教諭から、一年間東日本大震災をテーマに実践し、最後に行動としてバザーを開いて収益を被災地に送ったことが報告。横須賀学院高校の生徒たちも、ボランティアに参加するようになった、と話し、生徒らの成長を実感しているようだった。

2012年度NIE実践校を募集

2012年2月25日

県NIE(教育に新聞を)推進協議会は5月16日まで、2012年度のNIE実践校を募集しています。新規募集校数は10校。実践校に認定されると、県推進協加盟7紙(朝日、毎日、読売、産経、日経、東京、神奈川)の新聞購読料(2カ月間または4カ月間)が助成されます。

 

対象は県内の国・公・私立の小・中・高校で、NIE活動に関心のある学校、教職員。新聞を教材として役立てる指導法を自主計画に基づいて実践し、年度末に実践報告書を提出してもらいます。報告書は県内の学校に配布されます。

 

申し込みは同推進協事務局に応募用紙を請求し、郵便またはファクスで。最終締め切りは5月16日ですが、定数に達し次第、締め切ります。宛先は郵便番号231-8445、横浜市中区太田町2の23、神奈川新聞社内、県NIE推進協議会事務局、ファクス045(227)0095。問い合わせは同事務局 電話045(227)0085。

 

 

■締め切り

新聞購読(全額補助による)開始が5~8月  3月 4日

同                    9月以降  5月16日

※ただし定数に達し次第締め切り

 

■新聞の提供期間

実践する教員3人以上 4カ月間

同 1~2人        2カ月間

第16回神奈川NIEミーティング報告

2012年2月18日

第16回神奈川NIEミーティングが17日、横浜市中区のNIE全国センター(日本新聞博物館3階)で開かれ、NIE実践教師、新聞関係者など16人が参加した。県NIE推進協議会顧問の影山清四郎・横浜国大名誉教授の司会で、平塚市立横内小学校の小瀬村良美美教諭と聖ヨゼフ学園小学校の石丸紀善教諭の東日本大震災などを取り上げた実践報告が行われた。

横内小の小瀬村教諭は「新聞を活用したコミュニケーション能力の育成」をテーマに報告。6年生を対象に「持続可能で安心な未来へ~東日本大震災」の単元で、子どもたちは震災関連の新聞記事を読んだり、収集したりして、意見をまとめて発表。「自分たちも何かしたい」とボランティアなどに興味を覚え、今後、地域の公民館祭りに参加して被災地のためにフリーマーケットや募金活動を予定しているという。

 

小瀬村教諭は、「子どもたちはNIEを通して『情報を知ることの大切さ』を知った。また、震災について考えるうちに、家庭でのコミュニケーションも活発になったようです」と話していた。同教諭はフランスの図書館の視察報告も行い、「現地の『プレス週間』という期間には、中学生が午後11時に新聞社に集合して朝まで新聞のできるまでの過程を見学するという活動も行っている」と紹介した。

 

聖ヨゼフ学園小の石丸教諭は、社会科専科の教諭として取り組んだ「新聞学習を通して東日本大震災を考える」について報告。情報単元の授業で、お気に入りの記事探しや選んだ記事の都道府県について知っていることを話し合ったり、震災記事についてのワークシートなどで学習。校外学習で訪れた日本新聞博物館のレクチャーの中で石巻日日新聞の話(震災被害で新聞が発行できなくなったため、手書きの壁新聞を作って張り出した)が出たため、石丸教諭は同新聞社の近江社長に取材して聞いた話しを子どもたちに伝えるなどもしたという。

 

石丸教諭は震災直後、震災について「授業で絶対に取りあげなければならない」と思いつつも、「自分自身が受け止め切れないことを子どもたちにどう伝えるか」で悩んだという。他校の教諭の実践報告を聞いたり、仙台や石巻市、南三陸町を訪れるなどして気持ちを整理して始めたと言う。

 

この日参加したのは聖ヨゼフ小、横内小のほか、南菅小、鵜野森中、聖ヨゼフ学園中学・高校、横須賀学院高校、有馬高校の教諭ら16人。

 

◇ ◇ ◇

 

影山顧問から、NIEアドバイザーの黒尾敏・川崎市立川崎中学校教頭が1月9日に急逝されたことが報告され、哀悼の意が表されたほか、NIE推進協事務局から2012年度の実践校の募集や2011年度の実践報告書の原稿などについての事務連絡が行われた。

 

次回、第17回神奈川NIEミーティングは4月20日(金)に開催予定。

第15回神奈川NIEミーティング報告

2011年12月17日

 

第15回神奈川NIEミーティングが16日、横浜市中区のNIE全国センター(日本新聞博物館3階)で開かれ、NIE実践教師、新聞関係者など18人が参加。県NIE推進協議会会長の高木まさき・横浜国大教授の司会で、横浜市立日下小学校の香川由美教諭と県立三浦臨海高校の金子幹夫総括教諭の実践報告が行われた。横浜市立霧が丘小中学校(小学校)の廣田晃士教諭も震災報道をテーマに進めている総合学習の経過や今後の展開について報告していた。

新聞づくりで要約・引用する力養う

日下小学校では、廊下に新聞コーナーを設置し、児童が当番でNIE実践校用に配達される新聞を置く。新聞係の児童がおもしろい記事を紹介したり、4コマ漫画を並べ替えてクイズを作ったりしている。香川教諭は4年生に、新聞に何が書いてあるかを探す「記事たんけん」や、記事がどこから始まり、どこで終わるかを探すなどの学習を実践。子どもたちは新聞には、占いや人生相談、首相動向などさまざまな情報が書かれていることに気づき、「これまで新聞といえば習字で下に敷く程度だった子どもたちが、中身に興味を持つようになった」(香川教諭)という。

国語の学習として、一つ下の3年生に体験学習の楽しさを伝えようと新聞づくりを開始。科学読み物「ウナギのなぞを追って」などを説明する読書新聞づくりも提案し、子どもたちに文章の要約や引用する力を養ってもらっているという。見出し(18字以内)やリード(60字以内)、トップ記事(300字程度)などを記入する、新聞を模した独自のワークシートには「記者の目」(120字以内)などもつけた。

 

ゲーム的要素取り入れ知識量をアップ

三浦臨海高校の金子教諭は公民科で実践。新聞を使った授業を始める前に170人の生徒の教科への関心や知識をアンケート調査。知識は少ないが、関心はあったり、なかったりする生徒が多数を占めていた。これを「全部の生徒が関心も知識も高くなるようにする」との目標を立て、ゲーム的な要素を取り入れた学習法の「アニマシオン」を取り入れた。

震災関連記事のスクラップとそれを写した文書の間違い探しからスタート。記事を読んで「タイトルをつけよう」などの授業も行った。実践前に生徒9割は、新聞が「好きでも嫌いでもない」か「嫌い」だったが、7割の生徒が新聞を読むようになり、家庭で新聞を取っていない生徒は図書室やアルバイト先で読むまでになったという。

ミーティングには、川崎市立南菅小学校や県立愛川高校、横須賀学院、聖ヨゼフ学園小学校、同中学・高校などからの参加があった。

 

次回の神奈川NIEミーティングは2月17日に開催予定。

教育委員会へNIE活動への協力要請

2011年12月16日

日本新聞協会博物館・NIE委員会は各都道府県教委などにNIE活動への協力要請を行っています。神奈川県教育委員会と横浜市教育委員会、川崎市教育委員会に対しては、神奈川県NIE推進協議会を通して12月12、13、14日に行いました。

要請内容は、(1)教員向け研修プログラムへの新聞教育導入(2)新聞教育活動・研究会の公務扱い(3)学校図書館への新聞配置の促進-の3点。